<あらすじ、のようなもの>
雇い主がいなくて「あ〜、この先どうすっかなぁ」状態のバンダル・アード=ケナード。
彼らも名が知れた傭兵部隊(のはず)ですから、すぐに雇い主が見つかるさ〜と思っていたら、何故かなかなか見つからない…。
そんなある日、行き先も雇い主の名前も言えないが、金だけはたんまり払います――という、いかにもアヤシイ依頼が舞いこんできます。迷うけれど、その礼金の潤沢さゆえに、シャリースは依頼を受けてしまうわけです。しょうがないですよね、傭兵だもん。
そうして「???」状態のまま連れて行かれた国境地帯の町で、彼らは『医者の先生』ことヴァルベイドと再会。
…まさか先生が雇い主!? と(シャリースも私も)期待しますが、残念ながらハズレ。彼は医者として、そして王の間諜として、この町で仕事に励んでいたのです。
この際だ――と、いかにも胡散臭い「雇い主(の代理人)」について彼に相談してみたり、偶然同じ町に居合わせたバンダル・ルアインの連中にも話してみたり…としてみますが、全く依頼主の正体も目的も判らず。
「目的地と雇い主がわかった時点で、この依頼の9割は終わりそう」的な台詞を残し、シャリースは彼らと別れ、再び謎の依頼人(の代理人)の「依頼人を迎えに行かねばなりません」という言葉に導かれて行軍を始めます。
――しかし、この行軍は死の行軍でした。なんと、彼らは敵国ガルヴォへと導かれていたのでした。道なき道を進む間に国境を「越えさせられて」いたのです。
まさか罠!? と騒然としますが、ガルヴォ軍との交戦となった際に、なんと依頼人の代理人は殺されてしまっていたのです。
真の依頼人も、そして依頼の目的も判らずにガルヴォ国内(しかも、どこだかわからない)に置き去りにされてしまったシャリースたち。
とにかく「東に進めば国境をこえるはず」と東へ向かいますが、行く先々で襲撃者が待ち受けます。疑心暗鬼になりかけた頃に、見回りにいっていたチェイス&ライルが連れてきた少年により、「真の依頼人」が誰かが判明します。
それはモルダー人と偽ってガルヴォ国内で商売をしていたエンレイズ人の男で、彼は鋼の不正輸出――軍からの横流し――をし、利益を上げていました。その彼が何故助けが必要になったかと言うと、彼と組んでガルヴォ国内で商売をしていた男が、彼の事を「エンレイズ王の密偵だ」と信じ込んでしまったからなのです。
このままガルヴォにいたら命が危ない――そう考えた男は、エンレイズから連れてきた執事(=シャリースを雇った男)に「モウダーの町までいって傭兵をやとってこい」と命じていたのです。そして、傭兵の助けを借りてガルヴォを脱出しようと試みたのです。
ここに来てやっと依頼主と、その目的が判ったものの、その目的を達するのは非常に困難です。なにしろ逃げ出すのは男一人ではなく、彼の家族…妻と子供も一緒なのです。
そうして、長く困難な(推定)逃避行が始まったのです…。
一方、シャリースたちが去った後のモウダーの町。
ヴァルベイドは、ひょんなことから「国王の命令で探していた人物」が、シャリースの新の雇い主である事を知ります。そう、国王は軍から流出している鋼に関する調査を命じていたのです。
奴を生きたまま国王陛下の御前に連れて行かねばならない――。しかし、彼には1つの不安がありました。それは『シャリースの雇い主を探している』別の傭兵隊の存在。彼らは何の目的で動いているのか――王に命じられた他の役目のものの手ならばいい。しかしそうでなかったら…?
証人を消されては困るヴァルベイドは、旧知の傭兵隊であるバンダル・ルアインの隊長テレスに助力を求めます。「私に雇われて、ガルヴォにいってくれないか」と――。
エンレイズ目指して逃げるアード=ケナード隊。
それを追うガルヴォ軍。
シャリースの雇い主を探す傭兵隊。
シャリースたちを探すバンダル・ルアイン。
下巻で物語がどのように展開するのかが、ものすごく楽しみです。
で、以下感想。
ヴァルベイド再登場がめっちゃ嬉しいですね! 相変わらずオヤジ格好いいぜ。
あとは新キャラが、なかなか美味しい感じです。シャリースを雇った「執事」の護衛として雇われていた青年で、なかなか腕も立つ模様。彼もバンダルに最終的に入ってくれたら楽しいのになぁ〜とも思うんですが、はて、どうなることか。
まずは生き延びてもらわないことには話が始まりませんが…。
比較的、戦争もの(???)にしては「味方の死人」が少ないオハナシなので、そうそう簡単には死なないはず、と期待してますが、どうなることやら。
あとはエルディルが可愛いです♪ ホント彼女は愛らしい…。テレスに体当たりしたところとかめっちゃらぶりー。…っていうと「可愛いの使い方が間違ってるよ」といわれそうな気もしますがキニシナイ。
運命は剣を〜の3部作に比べて、あの花に〜は話が短いこともあって、ちょっと物足りなさを感じたんですが、今回は上下巻で容量(違)もたっぷり。話もなんだか複雑な感じで、続きが本当に楽しみです。
というか、あとがきに下巻のさわりが書いてあるんですが、それの内容を読むとすごく続きが気になるんだよ〜〜〜。
一応下巻は8/25発売予定との事。うう、2ヶ月って短いようで長いー!
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