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05
2008

青嵐の花嫁 栄冠翔破

CATEGORY[感想]読書
青嵐の花嫁 栄冠翔破 (講談社X文庫 もB- 11) (講談社X文庫 もB- 11 ホワイトハート)青嵐の花嫁 栄冠翔破 (講談社X文庫 もB- 11) (講談社X文庫 もB- 11 ホワイトハート)
(2008/10/01)
森崎 朝香

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戦うヒロインのお話です。

なんか○○の花嫁、というシリーズで沢山お話を書いていらっしゃるようですが、他のシリーズは未読。少なくとも、このお話はこれ1冊で完結で、きっちり判ります。(いやむしろ、この本は続きがあるとうれしいなーと思うくらいなんですがっ)
世界観を共有している本が既刊にあるので(この本の主人公たちから見ると「ご先祖様」のお話のようです?)、機会があれば読んでみたいなーと思います。


感想としては、1冊で綺麗にまとまっていて面白いな~という感じですね。ただ、1冊で男女がであって恋に落ちて(って書くとやや違うんだけど)…という恋愛物語の展開があるわけなので、話のスピードが速いです。もう少しゆっくりと、ヒロインの子の成長っぷりとかが見てみたかったなぁ…といったら贅沢なのかな(笑)。


以下、ややネタバレ気味に感想を。


戦うヒロインなので、部隊が軍隊なのです。

この時代で士官学校に入る普通の娘といえば、女性の園・後宮での警護をするために剣を学ぶ軍人家系の子女。そんな中で、軍閥でもない普通に下町で生まれた娘である花冠(かかん)は、「普通の軍」での出世を目指すのです。
男は女より偉い。だから女は男に従うというのが当たり前…という風潮の時代に、ひたすら努力をし、腕を磨き、士官学校(っていうと激しく西洋風っぽいけどw)でトップにまで上り詰めるのです。
だけど士官学校卒業時に挫折が訪れます。
それは卒業直前、同期である王の公子と戦った御前試合で、彼を倒し優勝してしまったことで各方面からの隔意を得てしまうのです。出来レースと言うわけではないけれど、御前試合での公子の優勝は「規定路線」であり、それに逆らって優勝してしまった女は邪魔だったのです。特に「女ごときに負けた公子」というのは外聞が悪いんでしょうね。
本来であれば御前試合で優勝したものは、任官で優遇されるのが常。しかし公子の面目を潰した女を「いい役」につけるのはどうにも腹が収まらない。
ということで、今風(?)に言えば「KYな奴は上には立てない」というよくわからない理由をこねくり回し、花冠に『遊軍』――過去の王の時代には最強軍を意味しつつも、今は寄せ集めのやっかいものが集まる最下級の歩兵軍――の、将軍付補佐官への任官という命が下ったのでした。

やっぱり女の視点としてみれば「女は大人しく男に従ってればいいんだ!」っていう世界感故に、ヒロインの苛立ちにも共感が募るのです。でもやっぱり、なんかこう…むかつくんですよね! どうしようもないんだけど(笑)。
物語の最後、色々あって花冠は投獄され、死刑の処罰が下るんですが、「せめて剣士らしく死のう」と死を覚悟した花冠が、最後の最後で「やはり自分は将軍のそばで生きたい」と、脱走。そして将軍の方も花冠を救い出しに――そして共に逃げるためにやって来るんです。このシーンがすごく格好いいんだよなぁ。
そうやって、権力に逆らい、刃向かい、そして新しい大地を求めて旅立った主人公たちの行動は爽やかだし、この後の彼らの人生をもう少し見てみたいなぁと思ったりするのです。

・・・続き書いてくれないかなあ。

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